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最新活動報告

2024年度 モンゴル医療支援活動報告

 2024年6月14日から18日にかけて、FFVメンバーの藤島 浩、楊浩 勇、川北哲也、鈴木浩太郎の4名が、モンゴルの首都ウランバートル近郊であるトゥブ県の県立病院で、白内障手術および翼状片手術を実施した。

 モンゴルでの支援活動については、2022年に眼科医療が遅れている同国への支援を計画し実情調査を開始した。2023年には日本眼科医療機器協会の協力のもと、医療機関、医療関連企業、医療関連団体などからいただいた医療機器や器具・薬剤などの輸出手続きを行い、眼科手術も予定していたが、輸入許可や手続きが長引き延期を余儀なくされた。今回、モンゴル政府や地域病院との連携、そして現地で強い信頼を得ている元横綱・日馬富士氏のサポートもあり、3年以上の準備期間を経てようやく現地での手術活動をスタートさせることができた。

 現地では、協賛企業からご提供いただいた眼内レンズや手術機器、点眼薬などを現地に持参し、現地の医療スタッフと協力しながら診療と手術に取り組んだ。限られた機材と設備の中での手術は決して容易ではなかったが、それでも安全第一で、14人の患者さんに無事手術を提供することができた。中には、成熟白内障で視力をほとんど失っていた高齢の方もおられ、術後に視力を取り戻した瞬間の驚きと喜びの表情は忘れることができない。

 この活動のもう一つの大きな目的は「継続性と現地自立」である。現地の若手眼科医とともに手術を行い、手技や知識を伝えることで、将来的には彼ら自身がこの地域の医療を担っていけるようになることを目指しており、実際、手術中に顕微鏡をのぞき込んで熱心に観察する現地医師の姿に、この活動の意義と未来を感じた。

 このような活動が実現できたのは、ひとえに皆さまのご支援があってこそである。物資の寄付はもちろん、活動そのものに温かい理解と応援をくださった皆様に感謝を表したい。

ベトナム白内障手術ボランティア 2024

 2024年8月9日から11日にかけて、FFVのメンバーである藤島 浩、清水 映輔が、ベトナム北部のBac Kan省Bac Kan市に位置するBac Kan General Hospitalで国際医療協力事業に従事し、特定非営利活動法人アジア失明予防協会(APBA)の服部匡志医師らとともに、87症例の白内障手術を行った。

 APBA4名、FFVより2名、日本企業より2名、ベトナム人眼科医6名、総勢14名のボランティアメンバーの一行は、顕微鏡、手術機器、薬剤、眼内レンズなどの支援物資を収納した約30個の段ボールをマイクロバスに積載し、約4時間かけて170km離れたBac Kan省の省都であるBac Kan市へ移動し、地域の中核病院であるBac Kan General Hospitalへ。病院へ到着後、ボランティア全員で荷物を下ろし、ストレッチャーに積載して手術室へ運搬した。

 症例の年齢分布は46歳から95歳であり、女性の割合が高く、平均年齢は約75歳であった。症例の多くは高度の核硬化白内障に角膜混濁、落屑症候群などの合併症を有しており、眼底検査では多くの症例で眼底評価が不可能であった。

 本活動では、APBAの服部医師が率いるボランティアチーム及びベトナム人眼科医・スタッフと協働し、3日間で計87名の白内障手術を実施した。全症例において重大な合併症なく手術が完了し、手持ち細隙灯顕微鏡・眼底鏡・眼圧計を携行したことにより、術前後の詳細な診察が可能となり、現地医師から高い評価を得た。

 強く印象に残ったのは、術前に両眼重度の白内障で全介助を要した患者が、術翌日に眼帯を外した後、家族の介助を拒否し自力歩行にて帰宅した姿であった。この経験は、眼科医としての使命感を再認識する契機となった。今後も、FFVとして同国への眼科支援も続けていく。

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